2010/1/28 日韓会議に参加しました 

1月28日から29日の二日間、社会的起業を巡る日韓会議がソウルにて開催されました。

 
 

名 称

銀座ミツバチプロジェクト

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初日28日は、地元の建国大学講堂に150人以上が集まり基調講演の後、日韓双方から二つずつ事例発表されました。

日本側からは、障害者を60%以上雇用しているパン屋さんのスワンベーカリー海津社長と銀座ミツバチプロジェクトの田中が発表しました。
韓国側からは、原州で医療生活協働組合を立ち上げたチェ常務理事、たくさんの不安定な労働者を正規に雇用して成長し続けている「共に働く社会」のイ社長がそれぞれ発表しました。

地元建国大学の学生達

地元建国大学の学生達

市民社会経済研修所のパク座長を中心に質疑応答が始まると、日本側に多くの質問が集中し、最後は地元建国大学の学生達が、「ミツバチプロジェクト」を立ち上げると宣言されて周囲を沸かせました。

長いシンポジウムが無事終わり、ほっとして集合写真を撮る当日の発表者と関係者たちです。

二日目の29日は、ソウル市内国際交流基金ソウル文化センターで一般の聴講は入れないで、韓国からは労働部、日本側からは経済産業省も出席し、専門者だけの会議が開催されました。
朝9時から、お昼をはさんで午後6時まで、ほとんど休み無しで社会的企業とその社会の在るべき姿を検証し続けました。

最後は具体的な実現のための方法論まで求められ、日韓双方熱い議論が展開されました。
韓国の実情は、金大中氏からノムヒョン氏まで2代続いて民主派の大統領が就任したので、かなり社会的企業やNPOに対する法制度が日本より進んでいるように見えます。

韓国経済はウォン安から順調のように見えますが、一部の大企業に富が集中し潤っていますが、逆に市民社会には格差が広がっているようで、特に”雇用”に多くの問題が集中しているように見受けられました。
しかし、日韓双方の社会的問題は、かなり似ていて、双方の成功事例を多少カスタマイズすると、結構有効に使えるのでは、という感じの事例が多数発見できたのは大きな成果でした。

国際交流の場では、こうした顔と顔の見える関係作りがとても重要だと改めて認識できました。

30日は、実際の現場見学です。
まず午前中にソウル市内麻浦区の”ソンミサン村”を見学。
村といっても市の中心ですが、この街の中の小高い公園が、十数年前に突如”木”が全て刈り取られ開発計画が発表されました。

市民は怒り、この開発計画に体を張って阻止しました。
結局、市は計画を取り下げて、市民達はここに自分達の手でたくさんの木を植えました。

これがきっかけで、顔と顔の見える関係が出来て、一緒にお祭りを開催し、その後自分達が出資をして自分達の活動できる建物を建てました。

そして、激烈な競争社会の韓国にあって、子供達にコミュニケーション能力を育てる場を作りたいと親達が出資して保育園を作りました。
その後、安全な食べ物を提供する生協、カフェなど様々な施設を作っていったのです。

午後からは、バスでソウルから2時間程度の京畿道安城市のクメ農村に出かけました。
ここには、1,000年以上の歴史を持つお寺があります。

このお寺にお邪魔して僧侶からお茶のおもてなしを受け、如何に落ち着いて日々の自身を見つめて生活することが大切か、とうとうと説教を受けました。
その後、何もないと言っていた村の皆さん達が立ち上がり、できるだけ環境に負荷をかけないように有機無農薬で農産物を作り、道も舗装しないでそのままにしていると聞き、驚きました。

そして、村のオモニ達が竹で正月飾りを作る現場を拝見。
村にある資源でこの飾りを作ることで、冬の収入を得られるようになり、今ではとても豊かになったそうです。
今では、日本にも輸出されていると聞き驚きました。
こうして、様々なアイデアで環境に配慮しながら豊になったこの村は、昨年国から賞を授章して日本円600万ほど手にし、村人全員で九州の湯布院に温泉旅行に出かけたそうです。

最後は、村のオモニ達が心を込めて手料理を出していただき、マッコリと共に遅くまで歓待を受けたのでした・・

今回の旅行でも、都市住民の守った山に、そして環境に配慮した村に、それぞれミツバチを飼っていくと、更なる展開が待っているようで、とても夢が膨らみました。
ここでもミツバチか!とご一行に言われっぱなしでしたが・・

※シンポジウムの翌日、地元のハンギョレ新聞にて日韓会議の様子が掲載されました。

また、今回の会議内容は、社会企業家研究ネットワーク代表服部篤子先生より、「ソーシャル・イノベーション」という題名で、日本経済評論社から4月ごろ出版予定です。

2010.02.13