2008年11月26日

イタリアからのお客様

08年10月10日 金曜日
 クインビーガーデンさんから、来日中のイタリア・ピエモンテ州の養蜂家、ビアンコ氏が、是非銀座の屋上養蜂場を見学したいと相談があり、来館される。

夕方に来られて、ミツバチや蜂蜜に関してさまざまな意見交換をさせていただく。

聞くところによると、ビアンコ氏はイタリアで19世紀から4代続くイケメン養蜂家で、イタリアでハチミツに関する最高の賞を受賞されたそうだ。

シーズンは、地元ピエモンテ州で養蜂し、これから冬にはシシリー島に巣箱を移すそうだ。

何箱持っているか伺ったところ、1,000箱以上だそうで、そんなイタリア一番の養蜂家が、西洋ミツバチたった3箱しか飼っていない私たち素人の所へ尋ねてくること自体が面白い。

その中で、現地の養蜂事情を伺うと、最近、作物の種子自身に農薬をつけた作物が増え、ミツバチが大量に死んだり、河川を汚染したりとイタリアの養蜂も大変厳しい現実にあるという話。
既にイタリアもハチミツ輸入国になったそうで、世界の養蜂の厳しい実態を伺った。

屋上で、同じく飼っている日本ミツバチについて説明する。
野生の在来種日本ミツバチは、ハチミツの収量は少ないが、病気にかかりにくいし、西洋蜂で問題になるダニもお互いが取り合うことを教えると、ビアンコ氏は、在来種の日本ミツバチに大変興味を持たれた。

日本の近代養蜂を支えた西洋ミツバチは、一般的にイタリアン種である。
しかし、その西洋ミツバチがさまざまな問題を抱え手いる現在、将来私たちが、イタリアに日本ミツバチを持って行き、その恩返しをいたしましょうと冗談を言うと、楽しそうに是非来てくれ!との事。

そんな嘘みたいなことが、もし現実になったとしたら、ピエモンテ州の養蜂場でチーズにたっぷりハチミツをかけて、癖のあるワインで乾杯だ!!

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