2011年05月26日

ファームエイド銀座2011 BEEアクション議事録

BEEアクション【地域活性化フォーラム】
事例検証「徳島県阿南市」~課題と対策を考える~

日時:2011/04/29  13:00~15:00
場所:紙パルプ会館2階シンポジウム会場
司会:菊地護(農林水産省)
記録者:藤原育菜(東京農業大学3年)

【阿南市関係者】
岩浅 嘉仁 阿南市長
藤崎 稔 阿南市商工会議所(藤崎電機株式会社)
岩浅 有記 環境省(阿南市出身)
大栗 克俊 株式会社シナジーテック

【企業・学生】
小林 達也 株式会社ぐるなび
羽田野 裕義 株式会社ぐるなび
峯口 秀喜 全日本空輸株式会社
渡会 哲司 株式会社JTB法人東京
岩佐 文恵 株式会社電通東日本
森崎 秀峰 らでぃっしゅぼーや株式会社
馬見塚 健一 深浸呼吸有限責任事業組合
横山 禎一 株式会社インター・アート・コミッティーズ
曽我 紗弥香 株式会社日本デザインセンター
栗林 茜 株式会社モーフィング
加賀美 依李 フリーランス(デザイナー)
加藤 史彬 農林水産省
鵜澤 佳史 東京農業大学4年

①阿南市の特徴
四国の最東端に位置する農業・工業地帯
世界1の技術力を持つ町。(例)発光ダイオード(LED)
温暖な海・山・里に恵まれ、夏はひまわりやホタルが見られる。
太陽のような素敵な女性が多い
孟宗竹が多い

②阿南市が抱える問題点
魅力あるものが多いのに宣伝が下手でうまくPRできていない
 竹林の放棄による問題(土砂崩れ等)
 役所で竹の担当が明確でない
 コンセプトが「ひまわり」なのか「竹」なのかはっきりしていない

④求めること
地元民が知らない阿南の魅力を知りたい
孟宗竹の活用法
LEDを関連させた地域活性法

⑤アイディア出し
今回は、竹を中心に地域活性のアイディアを出し合った
~宣伝下手の改善方法~
・ 美味しいものを作ればブランドやリピーターができてくるという時代ではなくなった。
・ 第3者が阿南をPRできるツールを作ってはどうか。((株)ぐるなびでも「ぐるたび」というサイトではブロガーが自由に情報を発信できる仕組み)
・ 若いうちから地元とのネットワークを作ってはどうか。(メーリングリストなどの連絡を取り合えるツールの活用)
・ 東京の若者対象のインターンを行い、彼らを通じ東京へPRを図ってはどうか。
・ 特定の観光資源がなくても、各地で行われている活動を集約型にしてPRしてはどうか。(○○体験マップ)
・ 地域ぐるみで特産品を日常的に使っていくことに取り組んではどうか。(宇和島のパールビズ)
・ アイキャッチになるものを作り、ビジュアル的にイメージしやすい宣伝が重要。(今の阿南市は、たくさんあって、絞り切れていない)

~アイディアの出し方~
・ 多くの人が関心を持つ点からPRしては、どうか。(例えば、竹炭を使った水の浄化など普段の生活とリンクさせる。阿南市に来てもらうだけでなく、被災地の水質浄化に役立てるために竹炭を支援するのも一つ)
・ せっかく太陽のように素敵な女性がいるので、女性の意見を吸い上げて活用してみてはどうか。
・ 市のHPなどに意見を募る掲示板を立ち上げて、市民から幅広く意見を募集してはどうか。(最近の主婦はアイデアマンが多い)
・ 市職員が、ツイッターでアイディアを募集してはどうか。(過去にアイディア募集から製品開発、販売までいった例がある)
・ 竹炭風鈴・ストッキングなど、竹に関連した商品は色々とあるので、そういったアイデアと、地域にある資源をテーブルの上に並べて企画を考えてみてはどうか。
・ 竹問題で困っている地域が集めて、竹サミットを開催してはどうか。(各地方、各企業のノウハウを共有すれば解決できる問題も少なくないのではないか。)
・ デザイナーの方に地域に滞在してもらって、芸術活動に取り組んでもらってはどうか。

~アイディア~
★くだらない・楽しいを取り入れる(「くだらない」と笑われたら勝ち)
・ 何か企画をする際には、面白い名前にすることが重要。(企画する側も楽しくなる。ユニークな活動として取り上げられる可能性も高くなる。)
★幅広い世代から人気を集めるゲーム「モンハン(モンスターハンター)」をパロって「モウハン(モウソウ竹ハンター)」というイベントを企画してはどうか。
★ANAN(アナん)、ANA+N、ということで、全日空とコラボしてはどうか。
・ LEDと竹を使った活性化を行ってはどうか。
★かぐや姫イベント:竹を切ったらLEDが光る
 婚活イベントと連携させて、光った竹を当てた人に新婚旅行券をあげる。
★LED流しそうめん:光る竹の流し台
★LED天の川:七夕の際、竹林にLEDのイルミネーションをして天の川に見立てる。
・ 昼間は木漏れ日、夜は竹LEDランプシェードの2パターンが楽しめる景色は魅力的。
・ 竹林の中で雛祭りを行ってはどうか。LEDの照明を付ければ、夜も楽しめる。
・ 竹林に筍料理のみを扱う店を建ててはどうか。
・ 竹の家・テントなどの竹製品を地域ぐるみでどんどん使っていくことが大切。
・ 婚活「筍堀り」イベントを行い、阿南の女性の力で男性を引き込み、成就した組は地域認定カップルにしてはどうか。

~行政~
・ 行政は長期計画を立てて行動するべき。
・ 民間・個人だけで、問題を解決することは難しいので、行政による何らかの支援は必要。(国の各種補助金を組み合わせ、活動をしている色々な所へ配分してはどうか。)

~企業~
・ 地元とどう絡んでいくかが大切。
・ 技術開発は大学・高専、商品開発は企業という役割分担が有効。
・ 商品開発やイベントは企業と組むことによって商品化や資金繰りなどの先の方向性を作成者(デザイナーなど)に分かりやすくする。そうすることで、協力者が集まる。

⑥結論
竹製品は組み合わせしだいで面白いことができる!難しく考えるだけでなく、楽しさ、エンターテイメントの視点も重要!

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